夜尿症とは
夜尿症とは、5歳以上で月に1回以上の失禁(おねしょ)をすることが3ヶ月以上続く状態と定義されます。統計によると小学校1年生のお子さんのうち、約10%のお子さんは夜尿症とも言われています。
夜尿症は年齢とともに自然に改善していきやすい疾患ではありますが、早期に治療を行うことで2年以上も短縮できると報告されています。
「うちの子だけがオムツを卒業できていないのでは…」とお悩みの場合は一度ご相談ください。
夜尿症の原因
夜尿症も原因は、寝ているときに尿を貯める膀胱(ぼうこう)がいっぱいになっても、尿意で起きることができないという覚醒障害が原因であるとされています。またこの覚醒障害に加え、膀胱が小さく、ある程度おしっこがたまると膀胱が勝手に縮んでしまう、夜間のおしっこの量がそもそも多いことが重なると発生します。まれに別の病気が隠れていることもあります。
夜尿症の治療
夜尿症のお子さんにはまず生活指導を行います。
生活習慣の改善で本当に治るの?と思う方も多いかと思いますが、生活習慣の改善だけでも20~30%のお子さんの症状がよくなるといわれています。
生活指導だけでは症状の改善が難しい場合は、寝ている間に作られる尿の量を抑える抗利尿ホルモン剤などの内服薬を処方いたします。
また内服薬で効果が得られない方はアラーム療法をおすすめしています。
アラーム療法とは、専用の機械をご自宅で購入あるいはレンタルしてもらって始めます。当院ではアワジテック社の「ピスコール®」をレンタルで使っていただきます。専用のおむつを着用し、尿が出たらアラームで知らせるというものです。
おねしょをセンサーで感知してアラーム音でお知らせすることを繰り返すことで、次第に睡眠中のおしっこを保つ力をトレーニングします。
上記サイトで当院も登録を受けています。
夜尿症かもと悩んだら
夜尿症の治療を行う際に「焦らない」「怒らない」「起こさない」「ほめる」「比べない」という5つの大事な原則があります。
お子さんは周りのみんなと同じようにおねしょをしないために治療を受けに来ています。これはとても勇気のある行動です。保護者の方々は「周りの友達はこうだからできるでしょ、まだおねしょを続けるの」と子どもに言うのは絶対にNGです。
本人のモチベーションがなければ夜尿症は治りづらいです。焦らず、自分のペースでということを伝え、たとえしてしまったとしても優しく見守ることが大切です。また、おねしょをせずに起きることができたときはしっかりとほめてあげましょう。

